もくわく産地だより:岐阜 / 木や森のこと

世代を超えて、街に森の恵みを届ける仕事 Part3 @岐阜県郡上市 白鳥林工

2024.12.18(Wed)

こんにちは。岐阜 長良杉を担当している白鳥林工(しろとりりんこう)です。

2024年も残り数日となりました。この1年はどんな年だったでしょうか。
記録的な猛暑となった2024年は、11月初旬にもかかわらず真夏日を各地で記録した年となりました。

12月初旬には、例年通りの雪景色となった郡上市白鳥町。秋を通り越して冬がやってきました。

さて今回は、前回に続いて林業に関わることを紹介したいと思いますので、2024年4月末の記事(世代を超えて、街に森の恵みを届ける仕事 Part2 @岐阜県郡上市 白鳥林工 | もくわく)も、併せて読んで頂けると嬉しいです。

「もくわく」という商品は、ただただ商品を売るだけではなく、作り手の顔が見えること、産地の様子が伺えること、森林への理解を深めてもらいたいこと、などが活動の背景にあります。

林業や大工といった、木に関わる仕事が「小学生が憧れる職業ベスト10」入りすることが夢です。

林業という仕事

タイトルにPart3と付けさせて頂きました。

Part1(世代を超えて、街に森の恵みを届ける仕事 | もくわく (mokuwaku.jp))では、植付と下草刈りの仕事について、Part2(世代を超えて、街に森の恵みを届ける仕事 Part2 @岐阜県郡上市 白鳥林工 | もくわく)では、地拵と測量について紹介させて頂きました。

林業は、

「伐って、使って、植えて、育てる。」
この循環が適切に回ることが大変重要です。
植えてから使えるようになるまで、いったい何年かかるでしょう?

我々の周りでは、果たして適切に循環しているのでしょうか?

造材(ぞうざい)という仕事

林業に興味のある方であれば、高性能林業機械という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
言葉は知らなくても、林内で重機が仕事をしている写真や動画を見たことがあるかもしれませんね。

白鳥林工は、林業部門と木材加工部門の2本柱で事業を行っております。
その林業部門では、専ら高性能林業機械という機械を使って、集材や造材といった仕事をしています。

造材というのは、伐倒した木の枝を落として、所定の長さの丸太にしていく仕事になります。
主に杉や桧といった針葉樹を扱う際は、建築向けとして出荷する事が多くなるので、丸太の直径や曲がり具合で、2m、3m、4m、6mといった長さに生産していきます。

枝払い・測尺・切断といった仕事を一気に担ってくれるのが、「ハーベスタ」という機械です。青い部分が仕事をしてくれます。

枝を払い落すと同時に、長さを測り、格納されているチェンソーで切断して丸太が出来上がります。(と、文章にしても分かりづらいので白鳥林工のYoutube(https://www.youtube.com/watch?v=Xym7v3RkQ04 3:37~)をご覧ください)

重機が仕事をしてくれるといっても、木を見るのはオペレーターなので、オペレーターの腕前が一番重要です。

一本の木の価値を最大限に高める仕事の肝になるのが造材。

勿論、伐倒や集材といった前段にあたる仕事も高レベルで行わなければなりませんので、チーム全体が高いレベルの仕事を求められています。

皆伐を終えて

皆伐の後は、次の植栽に向けて地拵までを行いました。昨年は雪に降られギリギリの仕事でしたが、今年は余裕を持って終えることが出来ました。

過酷な環境・条件の中、汗をかいて働いてくれた同僚に感謝です。

 

白鳥林工協業組合 石ヶ谷