産地・樹種を知る
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港町神戸を望む六甲山系は、明治の後半まで樹木がほとんど無い禿山のような山でした。山と街が近い神戸の水害を防ぐために明治の後半に約3年間の大植林事業を行ったのが現在の表六甲の風景です。元々、防災上の観点で植林されていますので六甲山には林業が存在せず手入れも不十分だったため平成24年以降から神戸市は森林整備戦略を計画し、森林の再整備を行い、手入れから発生する原木の有効活用に努めています。
六甲山の尾根の南側(表六甲)は、主に広葉樹を植林しており多様な樹種が存在しています。現在、材として活用すべく計画を進めておりますが安定供給可能な商品としては提供できる段階には至っておりません。六甲山の尾根の北側(裏六甲)には、すぎやヒノキなどの針葉樹を古くから植林していた歴史もあり、特にヒノキは良材が採れます。特に裏六甲は気候が寒冷で樹木の成長が遅く、比較的目の細かな木材が採れます。
シェアウッズは、木質建築資材の卸販売及び木製品の商品開発をはじめ、国産地域材のプロデュースやプロジェクトを各地域で推進しています。
神戸市には、神戸芸術工科大学という木工コースもある芸術系大学あります。地域企業や行政との連携も数多く手掛けており、若手の木工家やデザイナーを数多く輩出しております。シェアウッズは、神戸市兵庫区の港町にある元造船所工場の跡地をベースにものづくりを日々行っています。また、神戸芸術工科大学で講師をしていた木工家等3名の作り手が工房シェアしながら新しい若手の木工家の受け入れ先としても運営しています。