もくわく産地だより:福岡

「もくわく 八女杉」の生みの親!八女市在住の木工作家・関内潔さんのものづくり哲学

2025.07.16(Wed)

皆さん、こんにちは!八女流です。
今日は、私たちが製造する「もくわく」を、八女杉で一つひとつ丁寧に手掛けてくださっている、木工作家・関内潔(せきうち きよし)さんをご紹介します!
関内さんは、福岡県八女市を拠点に活動する、まさに「木を知り尽くした」職人さん。注文家具から日用品まで、幅広い木工品を生み出しています。

「森と人をつなぐ木工」

関内さんのものづくりの根底にあるのは、
「森で育った木を敬い、使う人の暮らしに寄り添う道具づくり」
という深い哲学です。

関内さんの歩みと八女でのものづくり

東京で現代美術を学んだ後、カナダで出会った先住民族の「インディアンバスケット」に感銘を受け、木工の道へ。
2004年に八女市へ移住されてからは、木材の産地が近いこの恵まれた環境で、丸太の状態から木工に関わることにこだわり続けています。
八女や大川の市場で自ら厳選した地元の杉やヒノキ、様々な広葉樹を使い分け、丸太の仕入れから製材、そして製作まで、素材との距離が近い八女ならではのものづくりを通して木の個性と魅力を最大限に引き出しています。

 こだわりの作品と「もくわく」への想い

関内さんの代表作の一つが、八女杉を使った「木のお弁当箱」。
杉の調湿効果を活かして、ご飯がべたつかず冷めても美味しいと評判です!
木目を一周つなげる高度な技術や、洗いやすさへの配慮など、細部にまで使い手への優しさが光ります。
「もくわく」プロジェクトのふくおか八女は、関内さんと地元製材所(私たち八女流!)が連携し、八女杉の特徴を活かして制作したものです。
使う人の生活の変化に合わせて長く使い続けられる「もくわく」は、まさに関内さんの哲学を体現する家具と言えるでしょう。
「長く使い続けてほしい」という想いから、修理やメンテナンスも受け付けている関内さん。
関内さんの作品は、八女の自然や文化、林業の伝統を未来へ伝える役割も担っています。
ぜひ、関内さんの作品や「もくわく」を通じて、木と人の温かい関係を感じてみてください。
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