もくわく的 わくわく暮らし / 使い方事例
暮らしの中にある手触り @梨田 莉利子さん
2025.03.25(Tue)
朝日が東の窓から真っ直ぐに台所を照らします。
365日ものあいだ、1日も休むことのない家族のお茶碗がかごの中にこんもり。
昨日は、強い春風が扉を叩いた1日だったので、蛍烏賊の炊き込みご飯とカリフラワーのスープと菜の花のおひたしがテーブルに並びました。
春を感じて欲しかったのに、菜の花のおひたしは子どもたちには不評。
私も、幼い頃は苦手だったなぁと思いながら「一口でいいから食べて」なんて言っている親心。
食卓に並ぶ器はぽってりと厚みがあって土の手触りのするものが好きです。
子どもたちが小さい頃は、器にこだわっている暇なんてなかったのだけれど、たとえ納豆ご飯を立ってかき込む時であっても、好きな器に盛り付けると、背筋がぴんと伸びるような感覚を味わえた気がします。

私のお台所には、実はプラスチックのものがほとんどなく、ラップもポリ袋も買わない暮らしをしています。
出来るだけごみを減らしたいので、キッチンペーパーも買わず、日本の台所に昔から伝わるさらしを溺愛。
これだけで暮らしのゴミがぐんと減るから、軽やかに暮らせているのかも。
毎日の暮らしの中で大切にしているのは道具たち。
適当にモノを選ぶのが好きではなく、気に入ったものがなければ「買わない」を選ぶこともしばしば。洗った野菜は岩手のざるに。
揚げ物の準備は燕三条のステンレスバットに。お肉を切る包丁は京都錦市場で。受け止めてくれるまな板は、日本産のひのきのものを。
使うたびその土地へ思いを馳せたり、心を込めて作ってくれた職人さんへ思いを寄せたりすることが、なんでもない日常に彩を与えてくれるのは間違いありません。
そんな私が、このたび引っ越しをしました。
台所にカウンターが欲しくて選んだのが「もくわく®︎」のもの。
自分の暮らしにちょうどいいものが選べる、「もくわくカウンター」です。

選んだポイントは
①暮らしの変化に合わせてカスタマイズできること
②日本の森を守ることができること
③女性1人でも、設置が簡単なこと
の3つ。
特に①は私にとって本当に大切で、いつか3人の子どもたちが巣立った時、もっとぐっと小さく暮らしたいと思い描いているので、大きな家具というものを持ちたくないのです。
今はカウンターとして使っていますが、いつかはこのもくわくカウンターをバラして組み合わせて、ここに収まるだけの荷物しか持たない。
そんな暮らしを夢見る原動力にもなっています。

そして②への眼差しは、これからの社会にとって本当に大切。
日本の森は今、本当に深刻な問題を抱えています。
植えすぎたスギやヒノキによってもたらされる花粉症。
林業に携わる人の不足。
気候変動による生態系の歪み。
問題をあげればキリがありません。
私たちはそろそろ「自分だけラクができれば」「自分が損をしなければ」「自分が得をしたいから」という気持ちのベクトルを、地球のあり方にむける必要があるのではないでしょうか?
いつかゴミになるモノを買わないという選択。
ずっと使い続けたいと思うものを選ぶという生き方。
もっと言うと、地球に対して後ろめたい生き方をしないということだと思うのです。

人生後半、出来るだけ地球に恩返しをしたいという思いで選んだもくわくの小さな家具。
決まった使い方がないからこそ、自由な発想でお片づけができるのです。
それに、もくわくの木は全てが無垢の木。
その手触りを感じるだけで、心がすぅぅぅっと落ち着くから不思議。
家にいながら森で暮らすように生きることができる家具。
ずっと一緒に暮らしたいと心から思える家具なのです。
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莉利子さんが使っているのは、
「もくわくワゴンM」
「もくわくカウンター high」のオーダーてんばん仕様(てんばん長さ140cm)