産地・樹種を知る
≪株式会社 流域デザイン≫
関西1400万人の飲み水を支える琵琶湖。
その琵琶湖に絶え間なく水を注ぐ源流河川の一つに針畑川があります。
針畑川流域は、北は福井県、西は京都府に接する豪雪地帯で、滋賀県で最も西に位置し、古くは「杣山」としての役割を果たすなど、古くから良質な木材を供給エリアとして認知されてきました。
「もくわく」に使われる針畑杉は、天然杉です。
針畑川流域には、人間が人の手で植えた杉とは別に、地域の人たちが「テンネンヤマ」と呼ぶ天然で自生する杉の林が多くあります。
長く伸ばした下枝が、冬の豪雪で地面に押し付けられ、そこから新たに発根し幹を立ち上げることで、次世代を増やす天然更新(伏状更新)が繰り返されています。
稚樹は、母樹の下の暗い環境下で、じっと耐えながら長い年月を過ごすため、非常に年輪の目が詰まった良質な木材となります。
普段はなかなか伐採されない、非常に貴重な杉でもあります。
流域デザインは、針畑川流域の山林管理を事業の軸としています。
資源量調査から、伐採計画の立案から施工、販売までを山主さんから委託を受けて行なっています。
針畑川流域の山林が持続可能な形で将来世代に引き継ぐために、山林に関することに限らず、人の動きも含めた流域社会をデザインしていくことを目指しています。
松井建設は、里山残る滋賀県湖西の建築設計施工会社です。
事務所に併設して大工の刻み小屋を設け、社員大工と共に地域材でつくる木造建築を、設計から施工まで一貫して手がけています。
また、針畑地区に「針畑BASE」を構え、薪の生産も行なっています。