埼玉県 西川ひのき

≪西川Rafters≫

西川ひのき 産地の特徴

埼玉県の南西部、飯能市、日高市、毛呂山町、越生町にまたがるエリアを西川林業地域と言います。
「西川」という地名はこのエリアにはありません。
その由来は、江戸時代に、“西”の“川”から運ばれてくる“木材”ということから、「西川材」と名付けられたとされています。
当地域には、越辺川、高麗川、入間川(名栗川)、成木川の4つの川があり、これらが荒川に合流します。
この川を利用して、筏を組んで江戸時代は木材を運んでいたそうです。

西川材の特徴

当地域は、年間平均気温14度~16度、年間降水量1400mm~1600mmである気候と、秩父古生層や関東ローム層が混ざる地質により、スギ・ヒノキの生育に適していると言われ、目の詰まった材が採れるのが特徴です。
また、明治の中頃から人工林が増加し、昭和の初期には、下刈、枝打、間伐などの保育を行う事が林業技術として広く知れ渡っていたようです。
そうして育てられてきた木材は、節が無く、色艶や強度もある優良材として産出され、化粧材としても重宝されました。
優良材が採れる地域として評価されてきました。

森から「はしらベンチ」:西川バウム合同会社

木材は、丸太から製材された半製品を乾燥させてから、製材品として出荷されます。
通常製材所では、木材を天然乾燥(自然に乾燥)させる間は倉庫で保管をされています。
しかし、実は天然乾燥中の木材は精油成分が揮発しているため、とても良い香りがします。
また製材後の木材は、まだ含水率が高いためしっとりとした肌触りしており、木が生きていたことを感じる事ができます。
実は、木材の乾燥期間は、木が生きていたことを感じる事ができるとっても貴重な期間。
その間を有効に使ってもらうために、「はしらベンチ」が開発されました。

 

開発をされたのは、西川バウム合同会社
そして西川地域のもくわくは、「はしらベンチ」で乾燥された材を使用して作られています。
ベンチとして役立った材が、今度は「もくわく」として有効利用されます。

「はしらベンチ」からもくわく:株式会社フォレスト西川

西川材を中心とした地元産材を使い、木造住宅の構造材や壁材、建具、家具などを販売・製造しています。
元々は地域の林業・木材関係業者が共同で出資し地域産材を利用するためのプレカット加工工場からスタートしました。
現在では、構造材のプレカット材を始めとして、内装材や建具、家具など様々な木材製品を取り扱い、「西川材情報発信基地」として、西川材の需要拡大に取り組んでいます。

フォレスト西川では、できる限り天然乾燥による木材を使い、木が本来持っている色、ツヤ、香りなどを活かした製品を提供しています。
天然乾燥材は、乾燥機を使用した高温乾燥材に比べると曲がりやねじれが出やすいですが、そこは熟練の職人たちが、木の状態を確認しながら微調整をすることにより、丁寧に製品を仕上げます。
そうした熟練の職人の手により、ダイニングテーブルや椅子、木製おもちゃ、サウナなど様々な製品を製造し販売しています。

西川ひのき「もくわく」全体監修:合同会社西川Rafters

西川Raftersは、「地域の森を活かしきり、人々の生き方を豊かにする」というミッションを掲げ、2022年に設立しました。
森林所有者へ、森に対する興味関心を戻す事、また一般ユーザーへ木材や森に対する興味関心を引き起こす事を、多様な方法を用いて行っていきます。
森林資源を余すことなく使い、この地域で心豊かに仕事をしていきたい。
その取組の中で、自分たちだけでなく、地域内外で関わる人々の暮らしや価値観、考え方を豊かにするようなモノ・コトを提供できたら。
そのような思いを抱きながら、私たちはこの西川林業地域で日々奮闘しています。

https://www.nishikawa-r.com/