製材所のお仕事 丸太の仕入れ 

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はじめまして。福岡県 八女を担当している八女流(やめりゅう)です。

 

私たちは福岡県南部にあり、熊本県や大分県との県境に位置する八女市で製材所を運営しています。

 

製材所というと昔から代々やっているイメージがあると思いますが、私たちは2019年に新規参入した新参者です。

八女市が林業の6次産業化を目指して森林組合、製材所、町並み保存会と一緒に福岡の森八女の木プロジェクトという官民連携プロジェクトを立ち上げ、その発展形として設立した会社になります。



製材所は全国どこでも減る一方で、そんな中新しく参入してくるなんて珍しいねと言われることも多いのですが、八女杉の特徴を生かした製品づくりをしています。

 

もくわくもその一つで、地元の家具職人の関内潔さんと一緒に製作しています。

 

そんな私たちですが、製材所の仕事を皆さんは見たことがあるでしょうか?

私は北海道の出身なのですが、やっぱり私の生まれた町にも製材所が何か所かありましたが、機械の音がすごくうるさいのと、近くを自転車で走るとチップが飛んできた印象しかありませんでした。

そんな私が製材所を運営することになったのも何かの縁ですので、製材所の仕事を皆さんに紹介したいと思います。

 

製材所が初めにするのは何といっても丸太の仕入れ。丸太が無いと何も始まりません。丸太は野菜や果物、魚などと同じように共販所と呼ばれる市場で買ってきます。

 

共販所に行くと丸太がどーんと積み上げられているのですが、杉やヒノキといった樹種や直径、曲がり具合によってそれぞれ分けられています。

 

八女の場合は入札方式でセリ人にいくらで買いたいか書いた紙を渡して一番高い値段を書いた人が買うことになります。魚市場のように威勢よく値段が上がっていくのとは違い静かな闘いが繰り広げられていますが、10円負けた~とか、これも買ったんだから、セットでこっちも買えばなど丁々発止のやり取りがあったり見ていると結構面白いです。



八女の場合は森に生えているのがほとんどスギなので、市場に集まるのも9割がスギです。

製材所の人は用途に合わせて柱用だったら直径このくらい、板用だったら直径このくらいという適したサイズがあるので、欲しいサイズのスギを買い付けます。

 

丸太の山でどんなところを見ているかというと、私たちの場合はフローリングや壁などお客様の目に見えるところ向けの製品が主力なので、まず第一に色味を見ています。

スギと一口に言っても様々な品種があって、八女の場合は特に多くて流通しているのは30種類以上と言われています。

品種によって赤っぽかったり、黄色っぽかったり、黒っぽかったり色味は様々です。

八女流は出来るだけ赤がきれいに出る丸太を好んで買っています。

次に大事なのが目の詰まり具合。年輪が1年に一つできるというのは知っている人も多いと思いますが、生育していた土地の栄養分や日光の当たり具合で成長具合が違います。

よく成長すると年輪幅が広く、あまり成長しないと年輪幅が狭くなります。

よく成長した方がいいような気もしますが、木の場合は年輪幅が狭い方が硬く、木目も複雑で味が出てきます。

また、外側の白太と呼ばれる白い部分が多いものと少ないものもあり、こちらも用途に合わせて選びます。

 

あとは曲がり具合で、私たちの場合は板で使うので直材という真っすぐな丸太を買ってきます。

たくさん積んであるので中の方は見えないのですが、節と呼ばれる枝の跡もどのくらいあるか見て、出来るだけ少ないものを選びます。

 

製材所ごとに得意としている木材の種類が違うので、それぞれ目利きの人が思い思いの値段をつけて入札します。

スギと一口に言っても色々あるんだなあというのが実際に自分が買い付けるようになって思った感想です。

 

製材所の仕事といいながら、丸太を買ってくるところで今回は終わってしまいましたが、次は製材所での仕事について紹介できればと思います。

 

八女流  沖





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